ナオミ・ワッツが語るダイアナ

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10月18日より公開中の映画「ダイアナ」で、36歳の若さで謎の多い死をとげた元英国皇太子妃ダイアナ役に挑んだナオミ・ワッツのインタビュー映像が公開されている。

「この映画は、ダイアナの人生がどのように孤独になっていったのかを描いています」と語るナオミ。ダイアナは、20歳のロイヤルウェディングからふたりの王子を得て、幸せの絶頂を迎えるはずが、夫の不倫、王室との確執、マスコミとの攻防に傷つき疲れ果て、離婚を決意する。すべての手にいれたかのように見えたが、彼女が手に入れられなかったもの、それは「真実の愛」だった。

離婚後も執拗にマスコミに追いかけられ、孤独と妄想に陥る絶望の中で出出逢ったのが、人命救助に全てを捧げる心臓外科医のハスナット・カーンだ。「その一方で、この愛の物語は、彼女に再び生きる喜びを与えたことを表現した確かな事実の物語なのです」とナオミの解説通り、ハスナットに支えられ、ひとりの人間として自立していくダイアナの姿が描かれる。

ダイアナのスキャンダルは当時からマスコミに取り上げられ、1997年8月31日、パパラッチに追いかけられた末の交通事故死という報道に、全世界に衝撃が走った。一緒に亡くなったのは、エジプトの億万長者の息子、ドディ・アルファイド。クルーズでの写真はあまりにも有名だ。

ドディとの関係は知っているが、ハスナットについてはまったく知らない人も少なくない。それはナオミも同じで、「脚本の核となる、この愛の物語については何も知らなかったのです。私がオーストラリアやアメリカで生活していたからかもしれませんが、イギリスに住む友だちの多くも、ハスナット・カーン医師のことはよく知らないと言っていました。だからこそ、この映画は興味深いと思ったのです」と、脚本からこの映画の魅力に取りつかれたようだ。

しかし、「このすばらしい愛の物語に魅力を感じる一方で、史上最も有名とも言える女性を演じることにプレッシャーを感じたことも確かです」と、あまりにも有名で人気を誇るダイアナ役を演じることにナオミは躊躇する。実際、ダイアナ役のオファーを2度断ったそう。しかし、脚本に目を通し、自身でダイアナについてリサーチを始めたナオミは、さらにダイアナに魅了され、演じることを決意した。

「単なる真似では終わりたくないと思いました。演技は、物語そのものであり、真実を映し、解釈を表現するべきです」と役作りについて語るナオミは、それでも今回ダイアナを演じるにあたっては「できる限り正確に再現することも大切だとも思いました。つまり、声のトーンや視線の感じ、そういった彼女の特徴的な部分を表現することは、とても大切だと思ったのです」と語り、観客を驚かせるまでの再現性を見せている。それは、メイクや服装などでダイアナに似せている以上に、憂いを秘めた上目使いと太陽のような笑顔、何気ない立ち振る舞い、囁くように滑らかな声と話し方など、ダイアナそっくり!という声が上がるほどの“熱演”だ。

「演じられて光栄でした」と満足げに語るナオミは、女優としてもダイアナは題材として興味があったようだ。「女優というのは、複雑で、矛盾を抱えた女性を演じたいと思っています。そういった女性を題材にした映画やそれに伴う物語を見るのはとても楽しいです。そのような人生に共感を持ち惹きつけられるのです。私はダイアナのすべてが好きになりました。彼女は強い意志を持ち、時に世間に背くこともありました。でも楽しく面白い女性で、気まぐれで茶目っけのある人でした。それに賢く心の温かい人でした。彼女のその優しさは王室に一石を投じ、その精神は今も受け継がれていると思うのです」と最後に語っている。

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